2012/09/06

小さな自然と大きな自然

  8月は、蝉や小鳥の大合唱に起こされる毎朝でした。あんな小さな体であんな大きな音を出すなんて・・・7日間の全生命をかけるのでしょうか。また新聞を取りに外に出たついでに階段を上って、空を見上げるのが楽しみです。一回転しながら、ぐるっと見渡すと、白い雲が、実に様々な形で空に浮かび、芸術作品を見るようです。雲のない青空は、本当の青色でないような気がして、余り楽しくありません。

 8月の画廊巡りは、千葉市科学館のプラネタリウムに行きました。千葉の星空を映していて、久しぶりに星空を見ました。千葉の夜空も本当はこんなに沢山の星があるのだ!千葉で夜の空を眺めても「星がきれいだ」と思った記憶はありません。月はきれいだと思いますが。

 子供の頃は名古屋の住宅街に住んでいましたが、星空がはっきり見え、きれいだったことを思い出します。夜、お風呂をもらいに知り合いの家に行く道は北に向かった広い坂道で、北斗七星がよく見えました。夏には天の川が見え、流れ星も度々見ました。

 青年たちは、天の川も流れ星も見たことがない、と言います。星空を眺めると宇宙が出来てからの350億以上の年月、そして、地球が出来、人間が現れ、原始人から、今の私たちまでの何億年の遠い年月を感じます。現在の私たち――って何なのだろう・・・