2018/04/01

支える、支えられる


もういつの間にか八十歳、八十年生きてきたのだと思います。でも、実感が湧きません。

 八十年、色々なことがあり、色々な人との出会いがありました。若い頃の社会の雰囲気は、高度成長が進んで行く、それを肯定的に感じられている時期で、学歴、就職がとても重要になってきました。

 でもまた、日本の雰囲気、社会風土として、まわり(世間)に気を使う、気にするということは残っていました。

四月、桜


 桜の話題が多くなりました。西から東へ、「どこどこで開花宣言しました」というようなテレビの報道。東北にも桜、勿論千葉も。駅へ行ったりスーパーに行く途中に小さな公園がありますが、先日は、若い男性の賑やかな笑い声が聞こえました。

でも私はお花見に行き、桜の下でござをひいて、家族や友達と一緒にお弁当を食べる、という体験もないし、それを想像できません。子どもの頃にそういう体験はないし、“桜”のイメージは楽しいものではなかったからだろうと思います。或いは、思い出は過ぎ去ったものとして、悲しさが浮かぶものなのかもしれません。