先日、テレビのニュースで「40歳~61歳のひきこもりの人数は61万3000人」と言っていました。そして「男性が四分の三、就職氷河期の影響」とも言っていました。
私が“ひきこもり”に関わりだした頃は、不登校とひきこもりが一緒に問題視されて、「就職できないからひきこもった」というイメージはありませんでした。
そして、学校時代は勉強をしていれば過ごせるし、友達が居なくても変な目で見られないけど、卒業すると“就職”は人間関係が伴うので“こわい”というイメージになりがちです。まず“面接”の時にどう話したらいいか分からない、“話せない”と思い、進めません。通信高校、通信の大学までは行かれる、公開授業には出られる、でも卒業した後、他人と交わる、話をする場には出られない、家に引きこもる――ということも。
「道草の家」に来所する青年たちも、繊細な性格なのか、集団行動が苦手、などで、学校時代、休み時間は教室に残っていて、引け目を感じていた、と言います(いじめがあった訳ではなく)。
また、いじめがあった訳では無いけれど、クラスメイトに気を使い、疲れて登校出来なくなった――と言う青年も居ます。
親が人によく気を使う、その影響を受けて、人に気を使い、疲れて仕事が続かなくなる――という場合も。