2018/03/01

それぞれの歩み


二月は、新しく参加する青年も来たり、しばらく来なかった青年も来たり、変化に富んでいたように思います。

時々しか来なかった青年、自分からあまりしゃべらなかったのが、最近は自分からも話します。

「家では何をしているの?」と聞くと「本を読んでいる」との答。「どんな本?」、「経済についての本」。そして「経済についてよく分からないのだけど、株などのことも」と言う青年もいましたが、話は続きませんでした。

でも青年たちも色々なことに興味を持っている、”働く”ことだけが“自立”とは言えないのでは、とは思います。

色々な体験、人と話すことも体験ですし、本を読むことも体験です。そうした経験で、社会参加の力をつけていくのではないでしょうか。

もう一人、参加するようになった青年。最近、母親だけが来て、「大学中退して家にいるけど、親に当ってばかりで困っている」と言い、「どうしていいか分からない」と力を落としている感じでした。

「色々調べて道草の家を知ったので、とにかく連れてくる」と言い、最初は母親も一緒に来ましたが、三回目からは(母親は駅の方で待っていて)、一人で、みんないる部屋に来るようになりました。

そして「道草の家に来るのが楽しみになった」と言います。

道草の家での過ごし方はそれぞれです。

早くに「就労支援事業」の方に言った青年は、「会話はあまりない、決められた時間に行って、決められていることをやる、それが増えていく」というようなことを言っています。「道草の家にも行って、会話の力をつけたい」とも。

“社会に出る”、“働く”ということで、一番重要なのは“人間関係”ではないかと思います。

青年たちが一番悩むのは職場の人間関係です。仕事そのものはできます。心身が劣っているわけではないので。ただ、とても敏感です。そして完璧を求めがちです。

私自身は中、高校からコンプレックスが強く、「自分は失敗ばかりする人間だ」と思っていたのが、かえって新しい活動にも挑戦して来たか、と思います。