2010/03/06

心の悩みを分かち合う

  雪が降った2月でしたが、蕗のとうが、道草の家の崖にも生え出しました。スタッフの山元さんが摘んできて、すぐに天ぷらにして、青年たちと味わいました。うすみどり色、少し苦く、そして何とも言えない香りが、春をつげているように感じました。
 去年から、休んでいた青年(女性たち)もまた参加するようになり、話も広がり嬉しく思います。
 去年は明るく話をし、聞き役をしていた青年が、自分の辛い気持を話し、涙も見せたのを、他の青年たちが、「ここは悩みを話せる場、辛い気持をそのまま出してもいい場」そして「自分も辛い時がよくあるので、〇〇さんの気持が分かる、話してくれて嬉しい」などと言い、道草の家が心の悩み、辛さを分かち合える場であることを、青年たちが再確認させてくれました。具体的にすぐ解決策が出なくても、辛さがすぐなくならなくても、仲間やスタッフの共感によって、分かち合うことによって、辛さを少し柔らげることができるでしょう。
 はっきりしたトラウマだったら、それを取り除く心理療法がありますが、継続的な不安感、恐怖感、対人恐怖などは、それを取り除くのは、簡単ではありません。でも仲間、スタッフとたわいのない話をしたり、時々は自分の悩みを話すことで、「楽しかった!」という気持、そして悩みなども受けとめてくれて「人は信頼できるのだ」「信頼できる人もいる」と思えれば、対人恐怖なども少しづつ薄らいでいくと思います。
 でもまた、こうした集りに参加できない青年たちの問題があります。

和田ミトリ