2013/03/01

ひろがる、つながる――地域の人々と――

  家から出られない、人と交われない、不登校やひきこもる青少年を訪問し、話し相手になり、少しでも人と交わる楽しさを感じてほしい――という目的で始めた「訪問支援ボランティア養成講座」が、道草の家に来ている青年(男、女)、現・元ボランティアスタッフ、母親など8人が参加しましたが、一応終了し、2月からは継続研修を行っています。

 そして、「お年寄りの話なら聴けそうだ」と言った青年もおり、独居老人など話し相手がいない方を訪問し、話相手になることも、青年の優しさを生かすことができると思います。

 近所の民生委員の方に相談しましたら、お弁当を月1回届けるお年寄りもいたり、「ふれあいサロン」と言って、年令を問わず集まって話をしたり、歌を歌ったり(2月は折り紙でお雛様を折る)――など楽しむ集まりがあることを聞き、参加しました。

 “身近な所から進める活動の大切さ”を改めて気づきました。“ひきこもる青年の居場所”を12年前に始めた時は、他県からも来たりして、広く呼びかけなければ、と思ったのですが、そんなに大勢のケアをする容量はある訳ではなく、身近な検見川町(1丁目から5丁目もあり)の中で、不登校やひきこもる青年に対し少人数でも、「話し相手になったり、居場所がある」ことを伝えられたら、と思います。

 花見川区の社会福祉協議会にも相談しましたが、ボランティアとして登録し、また民生委員の方たちを通して、一緒に地域に加わったら、――というアドバイスを受けました。

 また、船橋市に、障害者のための社会訓練の場として「ひなたぼっこ」という喫茶店があることを、そこで音楽で交流している、シンガーソングライターの古田さんから聞き、訪ねてみました。中心になっている理事の方と話す中で、かねがね、道草の家に来ている青年の作品(パステル画やコラージュなど、青年の集いでのカリキュラムにあります)を発表する機会がないかと思っていたのですが、喫茶店の壁面に展示することを考えて貰えることになりました。

 道草の家の活動を少しでも多くの人に知って貰う機会になれば、と思います。理事の方とお互いに「広がりますよね」と話し合ったことでした。

 道草の家を始めた原点、パンフレットを作る時にみんなで考えた「道草の家からのメッセージ」の最後の言葉に戻り、細やかでも活動を続けられたら、と思います。

小さなお子さんからそのお母さんや青年から中高年の方まで、世代を超えて自分を大切にし、そして人を大切にする心が育まれることを願っています。