2016/09/02

人間が生まれ、生きるとは

 7月には、障がい者の施設で、多数の障がい者を殺傷した事件、そして8月には、10代の少年がラインでのやり取りの対応が気にくわない、と言って、4人で一人の少年を暴行して死に至らせた事件がありました。
 胸が痛みます。そして「なぜ、そんなに簡単に人が殺せるのか」と疑問が湧いてきます。

 生まれつき、ということはない筈。学校、家庭の教育、そして社会全体が一人ひとりの生、生きることを大切にしないからだと思います。生産性、経済発展に寄与することばかりを重視しているからだ、と思います。
 ロゴセラピーの解説書を読むと、「どんな人間でも無駄に生まれたのではない、ロゴセラピーの根底にあるのは、どんな人間も何かの意味を実現するためにこの世に生まれてきたという『根源的な信頼』である。たとえ障がい者でも・・・誰もが何かの意味に貢献することができる、そのような力を持っているのです。」という意味が出てきます。
 少々難しい言葉ですが、「そうなんだ」と思います。
 先の会報でも「生きる意味」のことを書いたことがありますが、皆さんはどう感じるでしょうか。
 政府は国立大学の文科系をなくす、と言っています。これはどういうことでしょうか?人間について、生きることについて、何も考えずに、科学、技術を発展させて、生産性を高める、それが日本の国を”強く”する、ということでしょうか?