2016/12/01

ひきこもりサポーター


 私は、かねがね、ひきこもる子どもを持った親とその子とが地域の中で誰にも相談せず、そして諦めて、ひっそりと過ごしている場合が多いのではないか、と思っていました。
 でも「千葉市ひきこもり地域支援センター」が今年の2月に開設されました。(全国の県や政令都市に設置することになっています。)
 その千葉市ひきこもり地域支援センター主催で「ひきこもりサポーター養成研修」が開かれ、その講座に私も参加しました。私も、NPOとして活動している、「なの花会」「フォレストエコー」の代表の方と一緒に活動について、20分程発表しました。

 精神科の医者による、子どもの精神的病気と親子関係、そして発達障害支援センターの所長による、発達障害とそうした子どもに対する関わり方などの話がありました。
 最後に「ひきこもりサポーターが気をつけることは」というテーマで、前後の机の6人づつで話し合いました。各グループから発表がありましたが、その主なことは、
 
・・・あまり深くはいりこまず、解決しようと思わず専門家・支援の窓口につなげる。
〇・・・先入観を持たず、相手が求めていることに気づく。
〇・・・家族(親)の話を聴く。
〇・・・伝え方に気をつける。相手と対等の立場で話をし、話を聴く。

などです。民生委員、当事者の親、そして、ひきこもりを理解しようと思う人が集まったせいか、偏見はなかったようです。
 帰る頃、数年前は、道草の家の青年の集いによく参加していた青年が、にこにこしながら、挨拶しに来ました。
“ひきこもり”を乗り越え、こういう形で、自分の体験をいかそうとしているのだと感じました。
 こうしたひきこもりサポーターが増え、地域での理解が深まれば、私の危惧も和らぐかと思います。